「今だけは」
考えたくないと本気で思うのなら
一つの事が頭から離れない、ということがあるのではないでしょうか。
少し前にあった悪い出来事。たとえば、人からひどいことを言われた/された事、何かミスや失敗をしてしまった事など。すごく腹が立ったり、悔しかったり、恥ずかしかったりした時には、特に。
他にも、今抱えている悩みや問題、差し迫った心配な事など。
その事を考えても、どうしようもなく、ただイヤな気もちになるだけなら、できるだけ考えないほうがいいでしょう。
その事を無意識に考えてしまうのはしかたがありません。
自分のイヤな気もちに気づいて、その事を考えるのをやめればいいのです。
そんな時に使えるのが「今だけは」という考え方です。
「職場を離れた今だけは仕事のことは忘れよう」、
「イヤな人といっしょでない今だけはその人のことを考えるのはよそう」、
「ご飯を食べている時だけは味わって食べよう」、
「ちょっと一息ついた今だけはやすらかに過ごそう」、
「好きなことをしている今だけは熱中しよう」、
「休日の今日だけは楽しく過ごそう」、・・・。
今だけは「そのことを忘れよう」「考えるはよそう」「今のことに集中しよう」「楽しく過ごそう」というような考え方です。
「今」を小さく区切ればできることも多いと思います。
そんな小さな「今だけは」でも、それを一つ一つつないでいくことで時間を増やすことができます。
今はこの事でイヤな思いをしたくない、考えたくないと本気で思うのなら、「どうしても忘れられない」「頭から離れない」などとすぐにあきらめずに、小さな「今だけは」ができるように気合いを入れて努力してみてはどうでしょうか。