「道は一つではない」

 不幸になりやすい人の中には、完全主義のような人が多いと思います。現実には思い通りにならないことがたくさんあります。それを受け入れることができない人は、不幸に陥りやすいように思います。

(1)平坦で一直線の道なんてない
 生きていく中では様々な問題が起こります。障害物を越えなくてはいけなかったり、時には回り道をしなければならないこともあります。自分の理想通りにはいかないのです。
 「そんなことわかっいる」
 他人事や自分の身に起きていない時には、そう言えます。
 でも、人は不幸になります。(そういうことが)あるのはわかっていた、となかなか思えないのです。
 「こういうこともある」「しょうがない」「まぁ、いいか」「ハオハオ」などと、言えれば少しはラクになれるのです。

(2)道は一本ではない
 ひとつのことがダメだとすべてがダメだ、と考えてしまう人がいます。仕事・勉強・恋愛・人間関係などの一つでつまずくと、自分は(百%)不幸だと思ってしまう人がいます。
 一つのことがダメでも、他のことが必ずあるはずです。一事が万事と思い込まず、将来を損なうことだけはやめましょう。
 「今は××だけど、いずれ○○」「ここは××だけど、○○もある」
 こんなふうに考えられたら、と思います。

(3)荷物がない人はいない
 人は誰でも何かしら問題を抱えて生きています。人には見せないようにしているのです。問題がないと言う人は、問題をイヤなもの・不幸なものととらえていないのではないかと思います。
 「いっさい荷物を持ちたくない」と思う人は、持たなくてはならない荷物が重くてつらいでしょう。「必要な荷物は持つのが当り前」と思う人は、荷物のことなど忘れて楽しみながら歩くことが可能になるでしょう。

 「道は一つではない」という考え方は一般的ではないと思います。ここで本当に言いたかったのは、「あきらめないで」かもしれません。自分を、自分の将来を、自分の人生を。
 現実が同じとして、絶望して生きるのと、希望を持って生きるのでは、どっちが幸せでしょうか?
 希望が持てないのは、自分の幸せになる能力が足りないからです。まずは、希望を持って生きることが一つの幸せになる方法であることを知ることです。あとは、「ハオハオ、ホープホープ、ハウハウ」のような幸せになる考え方を身につけましょう。

 人が生きていくためには、しなやかさや柔軟性も大切だと思います。「道は一つしかない」のような考え方の人は、一つのことがうまくいかないと、壊れてしまうことがあります。
 「幸せの道は一つではない」「幸せになる方法はたくさんある」


   

幸せになる考え方