「いい練習相手」

 人にイライラしてしまうのは、「相手を変えたい」もしくは「相手に変わってほしい」という思いが心の中にあるからではないでしょうか。
 そういう無意識の思いへの対策が、「自分を変えよう」「自分を育てよう」と決意することです。
 ちょっとのことではイライラしない自分になれればいいのではないでしょうか。

 自分をイライラさせる相手は、自分を育てる「いい練習相手」や「いい教師」と考え、その相手とのつきあいを「いい経験」と考えることができれば、ただイライラするよりも前向きになれます。心の姿勢が変わると、その相手から受ける感じ方も変わります。

 「いい練習相手」と考えたら、ちょっとぐらいイライラしても少しは落ちついて対応できるのではないでしょうか。
 相手を「いい教師」だと考えれば、少なくとも「(世の中には)こういう人もいる」「(人生には/人づきあいには)こういうこともある」ということは学べます。
 また反面教師として、「この人のしていることは人にイヤな思いをさせる。だから、自分は絶対にしないようにしよう」のように学ぶこともできるでしょう。
 将来、「あの人と比べたら、この人はまだまし」(いい経験)と考えることも可能です。

 自分をイライラさせるようなイヤな人に出会ってしまったのは不運かもしれません。でも、それをいい経験として何かを学び、後の人生で役立てることができれば、それはそれで良かったことになるのではないでしょうか。

 人にイライラしない考え方を身につけるための「いい練習相手」と考えて、自分なりの幸せになる考え方を工夫してみてはどうでしょうか。


   

幸せになる考え方