道を譲らない人に対する幸せになる考え方
街中を歩いている際に、前から歩いてきて道をまったく譲ろうとしない人にイライラしたり、怖い思いをすることがあるという人は多いのではないでしょうか。
また、自転車や自動車の運転中に同じような思いをする人もいると思います。
そんな時に、「なんだコイツは」「信じられない」などと思わないで、まずは「こんな人もいる」と心の中で言うことで、少しでも心を落ちつけることができるといいでしょう。
続けて、「こんな人のためにイヤな思いをするのは損だ」「こんな人のことを(いつまでも)考えているよりも、いいことを考えよう」などと考えを切り替えられると、なおいいでしょう。
このぐらいの考え方で済ませることができるといいのですが……、なかなか気もちがおさまらない時もあるのではないでしょうか。
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│ 人とは異なる考え方・価値観
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道を譲らない相手に、つい対抗したくなる人もいると思います。
「相手がよけないなら、自分もよけるもんか」「よけたら負け」などと。
そんな時、反対に「譲るが勝ち」と考えてみてはどうでしょうか。
人に譲れる人のほうが人間として優っているのではないでしょうか。
「譲るが勝ち」と考えれば、自らすすんで譲り、何事もなく平穏な気もちですれ違うことができるでしょう。
それに、相手は「どんな人かわからない」のです。また、相手が今どういう状況なのかも、相手の今の心理状態もわかりません。意地を張り合うことで思わぬトラブルになる危険性もあります。
「こんな小さいことのために危険を冒すことはない」「安全第一」と考えたほうがいいのではないでしょうか。
実際には、「譲るが勝ち」と先に行動すれば、相手が頭を下げてくれたり、「どうも」「すみません」「ありがとう」などと言ってくれたりすることもけっこうあります。
ただ、そういうことは「恥ずかしい」と思う人もいるでしょう。
そんな私は、「相手に気づかれずに譲るのがいちばん」と考えて、譲り合うような状況になる前に何気なく譲るようにすることがあります。一種のゲームと考えているところもあります。たまに先に譲られると「負けた」と(内心、笑いながら)思います。
人と反対の考え方や価値観をもつと、人とぶつからずにすんだり、人に喜ばれたりすることがあると思います。
たとえば、職場や学校で成績重視より、その場を楽しむことを重視する人。「自分の話を聞いてほしい」と思っている人が多い中で、「人の話を聞きたい/聞こう」と思っている人。誰かに幸せにしてほしいと思うのではなく、人を幸せにしたいと思う人。
このような人は、まわりの人から好かれ、自分も幸せな気もちで過ごしやすい人だと思います。
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│ イヤがらせ?
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道を譲るような場面で、近くをスレ違う際に、咳払いや舌打ちなどをする人がいます。
そういう相手の態度に対して、「自分は悪くないのになんで?」「なんであんなことをするんだ」「どうして自分がこんなことをされなくちゃならないんだ」などと考えると、余計に腹が立ったり、悲しくなったりしてしまうでしょう。
そもそもそれが、自分に向けられたものなのか、何を意味するのかわからないことも多いでしょう。
「(自分に向けられたものとは)違うかもしれない」「はっきりとわからないことで、勝手にイヤな思いをするのはもったいない」「一人相撲はやめよう」などと考えられるといいでしょう。
相手が自分に向けて意図的にしたことだとしたら、自分がイヤな思いをするのは「相手の思うツボ」でしょう。
それよりも、そういうことをするのは「相手がイライラした証拠」「イライラしたほうが負け」「平然とやり過ごす人の勝ち」「(こんな人は)相手にしないのがいちばん」などと考えてもいいのではないでしょうか。(相手に対してもう少し思いやりがある考え方ができればいいのかもしれませんが)
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│ 多少気になっても、苦にしないようになる
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このようなことはふだん気にならないという人も多いと思います。そういう人は「なんでこんなことでそんなに考えるのか」と思うでしょうが、気になる人はすごく気にしてイヤな思いをしてしまうのです。
考え方のクセはすぐには変えられないと思いますが、そういうことが多少気になっても「苦にしない自分になれたらいいな」「そのために幸せになる考え方を心がけよう」と努力を続ければ、少しずつ受け流せるようになれるでしょう。
◇幸せになる考え方ができるようになるために
「このぐらい自分は大丈夫」と思えるようになれると、それだけ苦にしないようになれるでしょう。
世の中には(相手を見て)道を譲ろうとしない人もたくさんいます。
そういう人を変えることも、いなくすることもできません。
そういう人と出遭ってしまった時、多少気になっても苦にしないで済ませるようになれたらいいのではないでしょうか。