決められない/決断しない決断
なかなか決断できない時の、一つの決断
何か問題を抱えて、どうしようか迷ってしまうことがあると思います。
すぐに決められる問題ならいいのですが、なかなか決断できない問題もあります。決断できない自分にイライラしてしまうという人もいます。
そんな時に、「決めなくちゃいけない」と力んでしまうと、さらに悩ましくなり、疲れてしまいます。
そんな時におすすめするのは「決断をしない決断」をすることです。
簡単に言えば、「今は決断しなくていい」と決めるのです。そうすると、気もちがラクになります。
決断までに時間の余裕がある場合には、「今は決断しなくてもいい。今はいろんな可能性を考えてみよう」。
特に決断の時期が決まっていない場合には、「一ヶ月後に決めよう。それまではもう少しラクに、いろいろな角度から考えてみよう」。
このような考え方をすることで、少し力を抜いて広い考え方ができます。
決断を急ぐと、すでにある選択肢の是非や比較だけの狭い考えになり、他にあるかもしれない方法や考え方を見いだすことが難しくなってしまいます。
疲れている時や気もちが沈んでいる時などには、「きょう答えを決めるのはよそう」「(一度寝てから)明日考え直そう」などと考えたほうがいいのではないでしょうか。
疲れたり落ち込んだりしている時の判断は、自分でも信頼できないことが多いのです。
一度眠ると、疲れや気分が回復するだけでなく、頭の中が整理されるような気がします。すごく迷っていたことが、朝になると心が決まっていることもあります。
「この問題は、夜寝る前にだけ決断するかしないかを考えよう。その時に決断しない場合にはまた明晩」のような考え方もできます。
考える時間を限ってそれ以外の時間にはそのことは考えないようにできます。
「この問題はあとで考えよう。今は他にやりたいことをやろう」のように考えれば、抱えている問題から頭を解放することができ、やりたいこともやれます。
「決断をしない決断」は、決断をするまでの間を必要以上に苦しまずに、今を大切にできる考え方です。
すごく迷って悩ましくなった時には、「決断をしない決断」をしてみてはいかがでしょうか。