自然解消する問題もある
悩む時間が長い人は、それだけ幸せに暮らすことは難しいでしょう。
考えている間、悩ましい気もちになるだけでなく、その後も悪い気分があとを引き、やる気や元気がなくなったり、生活に悪影響を及ぼしがちです。
悩む時間を減らせば、その分の時間と精神的なエネルギーを他のことに使えるというのも大きなことです。
悩みを減らす一つの方法が、「考えなくてもいいことは考えない」ようにすることです。
そのまま放っておいても大して問題はなく、いずれは自然解消するような問題があります。
たとえば、新しい環境に戸惑った場合や、失敗をしてしまった場合や、悪いウワサを立てられた場合などです。
また極端な話をすれば、人間関係の問題も、何年か後には離れてしまう人がほとんどでしょう。
このような問題は考えなくてもいいのではないでしょうか。
(もちろん、容易に解決できそうなら、考えてもいいのですが)
悩ましい気もちになった時に、「時間がたてば自然に解消する問題ではないか?」とよく考えてみれば、「(たぶん)そうだ」「そうかもしれない」と思えることがけっこうあると思います。
「いずれは自然解消する」とわかれば、「だったら、今考えなくてもいい」「このことを考えるのはよそう」「もうちょっと我慢すればいい」などと考えられるのではないでしょうか。
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│ 過去の悩みのその後は?
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過去に抱えていた悩みや問題は、その後どうなったでしょうか?
・自分の力で解決できた
・今も悩んでいる
・今は悩んではいない(自然解消した)
この3つがあると思います。
自然解消には、問題が消滅した場合と、問題は残っているが自分の心の中から悩みとしては消滅した場合があるでしょう。
あなたの場合には、どうなった問題が多いでしょうか?
私の場合には、自然解消した問題が多いと思います。
自然解消する問題だとはじめからわかっていたのなら、「あんなに悩むことはなかった」と今は思えます。「その分の時間をもっと他のことに使えたらよかった」とも思います。
私と同じように思った人は、その経験を今後に活かせたらいいのではないでしょうか。
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│ “いいこと”を始めるきっかけにする
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考えなくてもいいことを考えないために役立つ考え方が、「こんなことを考えるより、他にやりたいこと(考えたいこと)があるのではないか?」と自問してみることです。
何か思い当たることがあるのなら、それを始めればいいのです。
たとえば、自分が幸せな気もちになれる方法や気分転換法がある人は、「こんなことを考えて悩ましい思いをするようりも、○○をしよう」。
たとえば、愛する人がいる人は、「こんな(人の)ことを考えるより、好きな人のことを考えよう」。
たとえば、自分の夢や目標がある人は、「こんなことを考えるより、目標を達成するために自分の時間とエネルギーを使おう」。
こんなふうに自分にとって“いいこと”を始められるようになれるといいでしょう。
考えなくてもいいことを、つい考えてしまった時には、切り替えればいいのです。何度でも。
そうすれば、つい考えてしまったことを、自分にとって“いいこと”を始める“いいきっかけ“にできるのです。
人生も、1日も、時間には限りがあります。
悩む時間を少しでも減らして、その分、自分にとって“いいこと”をするために使えるようになれたらいいのではないでしょうか。