「そのままでいいよ」
思うようにいかないことやミスや失敗などがあると、自分のことを悪く考えてくよくよしてしまうことがあります。そんなくよくよしてしまう弱い自分にくよくよしてしまうこともあります。自分のことでくよくよしやすい人は、“くよくよ”が長くなりやすく、悪循環に陥って落ち込んでしまうこともあります。
そんな時に「そのままでいいよ」って言ってもらえたら、そう言ってくれる人がいてくれたら、と思ったことのある人がいるのではないでしょうか。
「そのままでいいよ」と一言自ら言うことができれば、それだけでも少しはラクになれるのですが。
自分に「そのままでいいよ」と言うことに違和感がある人もいると思います。軟弱な感じがするかもしれません。でも、その一言でラクになれる場合もあるのです。
しかし、いつも「そのままでいいよ」では、自分を甘やかすことになってしまいます。そこで少し条件をつければいいと思います。
「今は、そのままでもいいよ」
「ここは、このままでもいいんじゃない」
「今は」ということは、「いつかは○○」のような考え方です。今すぐにはできないことがあります。でも時間をかければできることはあります。
「ここは」ということは、「他のところは○○」のような考え方です。誰にでもいいところとよくないところがあります。いいほうにも目を向けることです。
自分のことで“くよくよ”が続くと、次のような大きい問題について考えてしまいがちです。
自分の性格の問題(暗い/弱い/優柔不断/怒りっぽい/見栄っぱり/疑い深い/わがまま/くよくよしやすい・・・)、自分の能力の問題(何かがうまくできない/人づきあいが苦手/物覚えが悪い/要領が悪い/行動力がない/人に優しくできない/自制できない・・・)、自分のコンプレックスの問題(容姿に自信がない/頭髪・体毛などの身体の特徴がイヤ/赤面などの体の症状が気になる/・・・)、自分の悪いクセの問題(暴言・暴力/ギャンブル/浪費/過食・拒食/・・・)など。
このような問題を考えたら、暗い気もちになってしまうのはしかたがありません。すぐに直せるようなことなら、くよくよしたりしませんから。
自分のことを悪く考えて落ち込みそうになった時には、「そのままでいいよ」「今はしかたがない」「ここはこのままでもかまわない」「まぁいいか」などと、一言自分の口から言えれば、“くよくよ”を軽く済ますことができます。