「こういうこともある」
イヤな事があった時、「信じられない」「どうして自分だけが」のような思いがあると、イヤな気もちが強くなり、“くよくよ”“イライラ”が続きやすくなってしまいます。
そんな時に、「こういうこともある」と(心の中で)言うことができれば、それだけで心が少し落ちつきます。
“くよくよ”“イライラ”しやすい人は、「こうでないといけない」という無意識の思いが強いのかもしれません。
「物事はこうならないといけない」「自分はこうであらねばならない」「人はこうでなければいけない」・・・。
完璧主義の人や正義感が強すぎる人やまじめすぎる人、もしくはわがままな人かもしれません。
そういう人は自分の思い通りにならないと過剰に反応してしまいます。
また、イヤな気もちを我慢する力が足りないと、キレてしまったり、何かに逃避したり、落ち込んでしまったりしてしまい、次の“くよくよ”“イライラ”の元をつくってしまいます。
イヤな事があった時に「こういうこともある」と一言心の中で言えれば、イヤな気もちを抑え、過剰反応を防げるのです。
「まぁいいか」「気にしない」「今はもうちょっと我慢しよう」などの幸せになる考え方にも続けやすくなります。
ひとりで落ち込みそうな時には、「同じような経験をしている人もいる」と考えられれば、落ち込む度合いも小さくなり、立ち直りも早くなるのではないでしょうか。
「こういうこともある」というのは当たり前のことです。でも、イヤな事があったその場で一言自分で言えるかどうかが、くよくよしてしまうかくよくよしないですむかの分岐点になるのです。
当たり前の一言でも、その後の考え方や気分がずいぶん違ってくるのです。それは試してみれば実感できるでしょう。