「陰口は黙殺すればいい」
釈明の効果はある? 逆効果?
人に陰口を言われたと知り、つらい思いをしてしまうことがあります。
自分のいない所で、自分の悪口を言われていると考えると居ても立っても居られない気もちになってしまいます。それが、ウソや作り話だとしたら、いっそう居たたまれないことでしょう。
陰口の場合に、まず問題になるのは、その真偽です。
自分が直接聞いたわけではないのですから、間違って伝わったり、大げさに伝わったり、誰かの勘違いの場合もあります。
さらに、自分の間違った推測が加わってしまうこともあります。相手が自分のことをこう思っていると勝手に決めつけてしまったりもします。
まず、真偽をただす必要があるのかどうかが問題です。
間違った情報や考えのために苦しむのはバカらしいのではないでしょうか。
次に問題なのは、釈明をするかどうかです。
自分の悪口を聞いた人、それをまた伝え聞いた人に対して、自分は悪くないことを説明してわかってもらえればいいのでしょうが・・・。
釈明は役に立つのでしょうか。必死になって言い訳することが逆効果になってしまうこともあります。また、「言った」「言わない」など、証明できないこともあります。
「陰口の真偽を確かめて、ちゃんと釈明しよう」というのも、一つの考え方です。
ただし、それがうまくできるか、本当に効果があるかどうかはわかりません。それをすることで、さらにウワサを広めてしまったり問題が大きくなったり、逆効果になってしまうことも考えられます。
もう一つの考え方は、「陰口なんかは黙殺すればいい」です。
自分の心の中で問題化しなければ悩む必要はありません。あとは無視すればいいのです。真偽を確かめることも、釈明の必要もありません。
「陰で悪口を言うような人もいる」「そんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」などと考えられたら、と思います。
さらに、「言いたい人には言わせておけ」「真実は自分(と誰か、または天)が知っている」などと考えれば、少しは心が落ちつくでしょう。
そのあとは、陰口のこと(考えたくないこと)は考えないように心がけ、陰口を言った人のこと(イヤな人のこと)は考えないように心がけ、自分にとってもっといいことに時間を使うようにできたら、と思います。