「近所の騒音に悩む」

気になっても、苦にしない

 隣(集合住宅なら上下左右)の家から聞こえてくる騒音にイライラしてしまうことがあるという人がいるのではないでしょうか。今までにそういう経験がない人も、今後そういう状況になるかもしれません。
 そういう時に、「なんだこの人は」「非常識な」「人の迷惑を考えられないのか」などと考えると、ますますイライラしてしまいます。

 相手に注意をすることで騒音がおさまってくれればいいのですが、・・・。
 ここでは、隣家の騒音に対して、イライラを少しでも軽くするための考え方を紹介することにします。

 まず、騒音に気づいた時は、「あぁ、またか」のように考え、音に驚かないようにすることです。そういうことがあるのは先刻承知しているわけですから、「あぁ、またか」で済ますことができれば、と思います。
 たとえば、ドアや窓の乱暴な開閉音など、一瞬の騒音は「あぁ、またか」だけで済ましたほうがいいでしょう。

 次に、騒音が続いている間は、「何かいいことをしよう」と考えることができたら、と思います。何かに集中することで、イヤな音やイヤな人から神経を引き離したほうがいいのです。
 自分が集中できることや夢中になれることなら有効です。やるべきことがあるのなら、それを一所懸命にやればいいのです。ヘッドフォンを使って、音楽を聴いたりテレビやビデオを見るのもいいと思います。
 また、散歩とか買い物とか、外出するというのも一つの手です。
 考えれば他にもいろいろ工夫できると思います。

 そして、騒音がやんでいる時には、「騒音と相手のことを考えるのはよそう」と心がけることが重要だと思います。
 騒音でイヤな気分にならないためのキーポイントは、「相手のことをできるだけ考えない」ようにすることです。騒音を出す相手のことをあれこれ考えるほど、イヤな気もちになってしまいます。

 もう一つの方法は、想像力を働かせることです。
 たとえば、「きっと無神経な人なんだろう。こんな人もいる。こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」「もしかしたら、おっちょこちょい(粗忽)な人かもしれない。しょうがない。このぐらい許してやるか」「欲求不満なのかなぁ。もしかしたら、かわいそうな人かもしれないな」「自分の好きな人がこの音を出しているとしたら、こんなふうに感じるのだろうか?」など。
 これらの想像は事実でなくてかまいません。自分勝手に都合よく考えればいいのです。それで、少しでもイヤな気もちが軽くなるのなら。

 このような心がけによって、「私はこのぐらい大丈夫だよ」と、どれだけ思えるようになれるかが肝心なところです。
 隣家の騒音が多少気になっても、苦にしないようにできたら、と思います。

 自分の考え方を変える以外の方法等については、「隣家の騒音に悩む」を参考になさってください。


   

幸せになる考え方