「まぁいいか」
小さいことで“くよくよ”“イライラ”しないためのいちばん簡単で役に立つ考え方は、「まぁいいか」です。
小さいことに“くよくよ”“イライラ”しそうな時に、「まぁいいか」の一言が自ら言えるだけで“くよくよ”“イライラ”を軽く済ませることができます。
小さいことは「まぁいいか」で済ませていいはずです。
でも、“くよくよ”“イライラ”しやすい人には「まぁいいか」の一言がなかなか言えないのです。
きっと多くの人は、くよくよしてしまうことは自分にとっては「大きいこと」だと思っているのです。
だから「小さいことにくよくよするな」と言われても、自分の問題には当てはまらないと考えてしまいます。
または、自分が「小さいこと」にくよくよしているのに気づいていないのかもしれません。
「小さいこと」でも、そのことを繰り返し考えて悩ましい時間が長くなると、自分の心の中では「大きいこと」になってしまうのです。
だから、「小さいこと」のうちに軽く済ましてしまうことが大事なのです。
今自分の心の中で「大きいこと」でも、人生の中では「小さいこと」があります。人から見たらささいなこともたくさんあります。
私たちが“くよくよ”“イライラ”してしまうことの多くは「小さいこと」なのです。考え方しだいで(自分にとって)「小さいこと」にすることができるのです。
「まぁいいか」という考え方を使うメリットは、まずその一言でラクになれることです。その事を問題化しないことにより、何もしなくても(考えなくても)よくなるのです。
問題化するとその解決がうまくできないと、そのためにまた“くよくよ”“イライラ”してしまうことになります。また、“くよくよ”“イライラ”していたはずの時間を他のことに使えるというメリットも大きいのです。
“くよくよ”“イライラ”してしまう要因の一つは完璧主義です。
小さいことに対して「まぁいいか」と思えないというのもその現れと言えそうです。
「まぁいいか」はちょっといいかげんな考え方かもしれません。
でも、すぐに忘れてしまうような「小さいこと」だったらそれでいいのではないでしょうか。
「小さいこと」と「大きいこと」では考え方を変えたほうがいいのです。
「小さいこと」に“くよくよ”“イライラ”しながら暮らすのと、「まぁいいか」とラクに暮らすのとどちらがいいでしょうか。
「小さいこと」に正しさや立派さを求めるより、いい加減さがあったほうがいいのではないでしょうか。