「このままでもいいか」
人間関係がうまくいかずに悩んでしまうことがあると思います。
人間関係で悩むと、その結果は「人のせい」にするか、「自分のせい」にするか、どちらかになることがほとんどでしょう。
「人のせい」にして腹を立てたり、嘆いたり、恨んだり、憎んだりしてもいいことはありません。
「自分のせい」にして自分を責めたり、自分はダメだと思ったりしてもつらいだけです。
人間関係で悩んだ時、「このままでもいいか」と思うことができたらいちばんラクなのですが。このままでいいのですから。
と言っても、なかなか簡単にはそう思えないことも多いでしょう。
でも、「このままでもいいか」と思えるように努力してみる価値はあると思います。
年に1回とか、たまにしか会わない相手との関係だったら、そんなにうまくいかなくても、少しぐらい悪くったって、(このままでも)いいじゃないか。
1・2時間とか、ほんの短時間だけいっしょにいればいいのなら、ちょっとぐらいぎくしゃくしたって、(このままでも)いいんじゃないか。
頭にくることを言われるなどのイヤなことも、時々ならいいんじゃないか。
話が途切れがちになるなどは、この程度ならまぁいいか、このままでもいいか。
自分にとってどうでもいい人、いい関係でなくても問題がない人だったら、このままでもいいんじゃないか。
変りようがない人もいます。この人のこういうところはしょうがない、このままでもしかたがない、と考えるしかないこともあります。
「たまになら」「ちょっとの時間なら」「時々なら」「この程度なら」「この人とは」「しょうがない」などと考えることで、「このままでもいいか」と思えることを増やせたら、と思います。
「このままでもいいか」というのは、現実的な考え方だと思います。現実を変えなくてもいいのですから。自分の考え方を変えるだけで悩まないようにすればいいのですから。
「このままでもいいか」と考えれば、関係を良くしよう、自分を変えようなどと、もう努力しなくてもいいのです。努力してもなかなかうまくいかずに苦しむこともないのです。
うまくいかない人間関係があるのは当たり前、気が合わない人がいるのは当たり前、どんな人間関係でも少しぐらい問題があるのは当たり前、たまにはトラブルがあるのは当たり前だと思いませんか?
当たり前だとわかれば、「この程度ならこのままでもいいか」「少しくらいぎくしゃくしたっていいじゃないか」「小さいトラブルはあってもしかたがない」などと考えることで、人間関係が少しはラクになるのではないでしょうか。
もちろん、大切にしたい人間関係もあります。