「(意地悪されて)傷つくのは相手の思うツボ」

いちばんの仕返しは?

 「(誰かに)意地悪された」と思うと、とてもつらくなってしまいます。相手の自分への悪意を想像すると、恐ろしい気もちにもなってしまいます。

 もし、本当に相手に悪意があるとしたら、傷ついたり恐れたりするのは「相手の思うツボ」ではないでしょうか。
 そういう自分の姿を見せることは、相手を喜ばすだけでしょう。

 もしかしたら、相手には特に悪意はないのかもしれません。その人が単に、無神経だったり、カッとしやすかったり、口が悪かったり、思いやりにかける人なのかもしれません。何かでイライラしていて、ついやってしまったのかもしれません。もののはずみや成り行きで、思わずやってしまったのかもしれません。
 もし、相手に悪意がないとしたら、それを恐れてビクビクしてしまうのは、「ひとり相撲」のようなものです。

 相手に悪意があったとしたら「相手の思うツボ」にならないように、相手に悪意がないとしたら「ひとり相撲」にならないように、いずれにしても過剰に反応しないで、できるだけ平然と対応できたら、と思います。

 人を傷つけるような、意地悪な人も、無神経な人も、どちらも未熟な人なのです。
 「こんな人もいる。こんな人のために傷ついたり、こんな人を恐れたりするのはよそう」と考え、できるだけ相手にしないほうがいいでしょう。
 意地悪な人へのいちばんの仕返しは、「平然と、相手にしない」ことではないでしょうか。


   

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