「許せない/許せなくてもいい」
許したいですか?
人と何かトラブルがあったあとに、相手の言葉や行動などが「許せない」と思ってしまう人がいます。「許せない」と思っていると、相手のことが嫌いになったり、相手を憎んだりしてしまうこともあります。
「許せない」という思いは、長く続きやすいでしょう。「許せる」か「忘れる」まで続いてしまいます。
それまでの間は、相手と接するたびに、相手のことを考えるたびに、イヤな気もちになってしまうことが多いでしょう。
「許せない」という人は、心のどこかに「許したい」もしくは「許せる自分でありたい」という思いがあるのではないでしょうか。
「許したいけど、許せない」という人もいます。
「許せなくてもいい」のではないでしょうか。
ただし、「こういう人もいる」という現実は受け入れたほうがいいでしょう。「許せない」という思いには、「こういう人がいるのも許せない」という意味も含まれているような気がします。
「こういう人もいる」と考えることで、少しは気もちもおさまると思います。
相手がふだんはいい人の場合には、この人にも「こういう時もある」もしくは「こういう所もある」と考えればいいでしょう。
「許せない」と思い続けるよりも、「こういう人もいる」「こういう時(所)もある」と考えたほうが、自分(の心)のためにいいのではないでしょうか。