後悔してしまう
後悔役に立たず?
何かをした(言った)あとに、すぐ、「こんなことをする(言う)んじゃなかった」「こうしたらよかった」「××したらどうしよう」などと後悔してしまう人がいます。
そういうことをあとで、つい思い出して、自己嫌悪や罪悪感や自責の念などを抱いて、つらい思いをしてしまう人もいます。
また、過去の自分の選択をいつまでも後悔している人もいます。
「後悔先に立たず」ということわざは、「事が終わった後で悔いても、取り返しがつかない」(広辞苑)という意味ですが、後悔を活かせる場合もあります。
後悔を活かす第一の考え方は、自分がしたことに対して「できるだけのフォローをしよう」です。
もし、補えることがあるのなら補う、取り消せたり元に戻せることはそうする、やり直せることはやり直す、人に迷惑をかけたのなら素直に謝る、・・・今からできることがあるのならそれをやればいいのです。
人は誰でも間違いをするものです。間違ったあとにどう対処するかが大きいと思います。フォローを誠実にすることで、返って信頼を得られることもあるのではないでしょうか。
後悔を活かす第二の考え方は、「後悔でなく、反省をしよう」です。
その事は取り返しがつかなくても、今後に活かせればいいのではないでしょうか。
「今回はこうして悪かった」のなら、「次はこうしよう」という対策が見つかったのなら、それで十分でしょう。
その事から何か学べることがあったのなら、それでもいいでしょう。
その事を「いい経験」と考えられるのなら、それでいいのです。
一度ちゃんと反省をしたのなら、そのあとにその事をつい思い出してしまっても、「今度はこうしよう」「いい経験だった」のように考えることで、後悔しなくてすむのではないでしょうか。
後悔を活かす第三の考え方は、「後悔をいいきっかけにしよう」です。
してもしかたがない後悔もあります。ただ自分を責めるような後悔です。 つい考えてしまうのはしかたがありません。
後悔しているのに気づいたら、「後悔してもしかたがない」「自分を責めるのはやめよう」と、その考えをストップできればいいのです。
さらに、「こんなことを考えるよりも、何かいいことを始めよう」と考えれば、後悔もいいきっかけになります。
後悔しやすい人の中には、後悔する(考え方の)クセがある人が多いような気がします。ちょっとでも気になることやうまくいかないことがあると、悪いほうに考えて後悔してしまいます。実際には、自分が考えさえしなければ問題がないことも多いのではないでしょうか。
「自分には後悔するクセがあるんじゃないか」と思う人は、「私には後悔するクセがある」とはっきりと自覚することです。
そうすると、つい後悔する考えをしてしまった時に、「あ、またこのクセだ」と気づきやすくなります。自分の悪いクセに気づいたら、その時にやめればいいのです。
「後悔しないように生きよう」と考えるのはいいことだと思います。それは「今を大切に生きよう」ということにつながるのではないでしょうか。
後悔しそうになった時には、「後悔しないように、今を大切にしよう」と考えてみてはいかがでしょうか。