自分の心を支える言葉を身につける

 心が落ちつかない時、不安な気もちになった時、つらい時など、心が弱くなりそうな時に、自分の心を支えるために役立つ言葉があります。


│ 落ちつかない心を支える言葉


 イヤなことがあったり、何か問題があったりして心が落ちつかない時には、「大丈夫、大丈夫」と(心の中で)言うことで、少しは心が落ちつき、次の幸せになる考え方もしやすくなるでしょう。

   心が落ちつかない時はいろいろあります。たとえば、

   イヤなことがあったけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   今はちょっと大変だけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   うまくいってないこともあるけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   少し落ち込んでしまったけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   苦手なこともあるけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   イヤな人がいるけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   なかなか忘れられないけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   まだなかなかうまくできないけど、「大丈夫、大丈夫 」。
   自信はないけど、「大丈夫、大丈夫 」。

 こんなふうに「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせることで、自分の心を支えられるようになれたらいいのではないでしょうか。


│ 不安な心を支える言葉


 「不安を感じた時」には、「不安は注意信号」と考えて、その時にできる努力をすればいいでしょう。不安を感じた時をいいきっかけに、不安な気もちをバネに、努力できればいいのではないでしょうか。

 でも、今は何もできない時や、不安な気もちがなかなかおさまらない時もあるでしょう。そんな時には、不安に負けないように、自分の心を支えるように心がけることができるといいでしょう。

 たとえば、
 「○○できないのではないか?」と
  不安になった時には「できる、できる」、
 「失敗したらどうしよう」と思った時には「その時はその時」、
 なんとなく不安な時には「大丈夫、大丈夫」、
 そして最後は「なるようになる」。

 こんなふうに心の中で言うだけでも、不安な気もちをけっこう軽くすることができるでしょう。
 そういう心がけをしないで、さらに不安になるような考えを続けていたら、不安に負けてしまうのもしかたがないでしょう。


│ つらい心を支える言葉


 つらい時に、ただ「つらい」「苦しい」「イヤだ、イヤだ」などと考えていると、余計につらい気もちになるでしょう。
 「(もう少し)頑張ろう」「(もうちょっとだけ)我慢しよう」などと一言(心の中で)言うだけでも、少しは心をもち直すことができるでしょう。

 また、「(つらいのは)一時の事」「このまま続ければいずれは終わる」のような見通しを考えられるといいでしょう。

 その他にも、
 「(もう少し力を抜いて)ラクな気もちでやろう」
 「余計なことを考えずに、ただ続けよう」
 「完璧でなくていい。それなりにやればいい」
 「好きな歌(元気になれる歌)を口ずさみながらやろう」
 などと、その時に自分の心を支えられるような考え方ができると、なおいいでしょう。

 そして、やり終えた時には、「頑張った」「よくやった」「えらい、えらい」などと、自分をほめてあげてもいいのではないでしょうか。
 ちゃんとやれた時に自分をほめることで、やる気を高め、少しずつ自信をつけていくこともできるのではないかと思います。

 ここに書いた以外でも、いろんな場合に自分の心を支えられる言葉があると思います。
 また、自分の心に効く言葉や言い方を自分なりに工夫することが大事です。

 自分の心を支えよう(幸せになる考え方を心がけよう)とするか、しないかでは大きな違いです。
 まずは、「自分の心を支えよう」と考えられるようになることが第一歩かもしれません。

 心が弱くなりそうな時に自分の心を支える言葉を使えるようになれれば、「自分も少しは強くなれた」と思えるのではないでしょうか。


   

幸せになる考え方