「本当? 絶対?」

自分の考えを疑ってみる

 「人から悪く思われているに違いない」「悪い成り行きになるに違いない」「自分はダメ(に違いない)」などと、ふと考えて、不安になったり気もちが暗くなってしまうことがあると思います。
 自分のふとした(特にイヤな気もちになる)考えには、不確かな不幸になる考え方が多いのです。不確かなものをそのまま信じてイヤな思いをするのはバカらしいのではないでしょうか。

 おすすめしたい考え方は、「本当? 絶対?」です。
 イヤな気もちになった時に考えていたことを「本当?」と一度疑ってみるといいのです。

 「あの人は自分のことをこう思ってる(に違いない、以下略)」「きっと嫌われている」「これをすると相手にこう思われる」・・・「本当?」。
 人の心はいくら考えても自分にはわかりません。それをわかったつもりになって、その上信じこんで、勝手にイヤな気もちになるのはおかしいと思いませんか?

 「きっとうまくいかない」「悪いことが起きるに違いない」「できないに決まっている」・・・「本当?」。
 将来のことは確かにはわかりません。将来のよくないことを考えたら、誰だって暗い気もちになってしまいます。少なくとも「絶対にそうなる」と言いきることはできないのではないでしょうか。

 「自分は××だ」「何をやってもうまくいったことがない」「自分にはいつだって悪いことばかり起こる」・・・「本当?」。
 そういう部分もある、そういうこともある、そういう時もある、・・・ってことじゃない?

 イヤな気もちになる考えは「本当?」と疑ってみる価値はあると思います。少しでも疑わしい気がしたら、「絶対?」と念を押してみるといいでしょう。「本当? 絶対?」に、「絶対に本当」と言いきれるのなら、信じてもいいのかもしれません。

 自分の頭の中だけで考えた、自分にははっきりとはわからないことや絶対とは言えないことを無条件に信じて、くよくよするのはどうかと思います。
 「本当?(絶対?)」と自問して、「わからない」「絶対とは言えない」ということに対しては、「そうじゃないかもしれない」と考えられるだけでも、気もちが少しはラクになるでしょう。


   

くよくよしない

イライラしない

人間関係で悩み苦しまない

幸せになる考え方