不安な気もちになった時の幸せになる考え方

先のわからない将来のために、
     不安な気もちで今を過ごすのは

 まだ先のことを考えて、不安になることは誰にでもあると思います。
 うまくいかないのではないか、悪い事が起こるのではないか、大変なのではないか、・・・悪い状況になったらどうしよう、困る、イヤだなどと考えてしまいます。

 先のことを考えるのはいいことですが、心配しすぎて不安な気もちが強くなったり長くなってしまうのはよくないでしょう。
 それに、実際には悪いことにならないかもしれないのです(心配性の人はそういうことが多いでしょう)。そういう場合、心配してくよくよしただけ丸損になってしまいます。

 まだ先のわからない将来のために、今を不安な気もちで長い時間過ごしてしまうのはもったいないのではないでしょうか。


│ 「不安はいいこと」


 「不安」自体はけして悪いものではありません。「不安」に対して、過剰に恐れたり、余計な心配をし過ぎてしまうのがよくないのでしょう。
 「不安」も考え方によっては、いいことになります。

 一つの考え方は、「不安は(悪いことを避けるための)注意信号」です。
 不安を感じたら、その対策を考えるきっかけにできればいいのでしょう。不安の対象について、対策を考え、今できることがあればする。それだけでいいのではないでしょうか。
 特に具体的に対策をしなくても、注意さえしていればいいこともあります。そのためにも、「不安(注意信号)」は役に立ちます。

 もう一つの考え方は、「○○たらいいな。ではどうしたら?」です。
 「××たら、どうしよう」と考えて不安な気もちになるよりも、「○○たらいいな」と考えたほうが(気分的にも)いいのではないでしょうか。
 さらに、「ではどうしたら?」と、その方法を考え始めることで、考えを切り替えることができます。

 不安を感じたのをいいきっかけにして、心をいい方向に向けることができればいいでしょう。


│ 割り切った考え方


 「不安」の対象に関して、今は何もできない場合もあります。ただ、「××たら。どうしよう」と考えている間は、不安な気もちが続くでしょう。
 そんな時には、「その時はその時」と悪い状況を覚悟すれば、必要以上に悪い状況を恐れなくてすみます。

 一生懸命に考えてやれるだけやろうと思っているのなら、あとはうまくいくことを期待したほうがいいのではないでしょうか。
 それでもうまくいかない時には、「その時はその時」です。実際にその時になってから、苦しんで努力すればいいのです。今はそんなに苦しまないほうがいいでしょう。

 もう一つの考え方は、「なるようになる」です。
 不安な気もちになった時に、「なるようになる」と(心の中で)言うことで、少し安心できます。また、考えを違うほうへ向けるきっかけにできます。
 たとえ悪い状況になったとしても、それは一時的で、いずれは平穏に暮らせる時がくるはずです。そういう意味でも、「なるようになる」のではないでしょうか。

 ただ不安になるだけで、何も対策しないのなら、「その時はその時」「なるようになる」のような割り切った考え方をして、少しでも不安な気もちを鎮め、考えを切り替えることができたら、と思います。

 不安な気もちになるのは、自分が不安になるような考え方をしているからです。自分がまだ先の悪いことを考えるから、不安な気もちになるのでしょう。
 と言っても、それは無意識に考えてしまうのでしょうから、しかたがありません。不安な気もちに早めに気づいて、考え方を変えることができればいいのです。

 不安な気もちになった時に、「心に不安を生み出しているのは自分の考え」ということを思い出せれば、くよくよないための幸せになる考え方を心がけることができるのではないでしょうか。


   

くよくよしない

選択・決断で迷った時

夢や目標がある時

幸せになる考え方