「いい練習相手」
心の姿勢が変われば、感じ方が変わる
イヤな人のためにイヤな思いをしてしまうことがあると思います。
その相手のことを「イヤだ、イヤだ」と思っていると、それだけ余計にイヤな気もちになってしまいます。
イヤな思いをしなくてすむようになるためには、相手が自分のまわりからいなくなってくれるか、相手がイヤなことをしないように変わってくれるか、自分がイヤな思いをしないように変わるか、のいずれかでしょう。
状況や人が変わることを期待するよりも、自分を変えることを考えたほうが現実的ではないでしょうか。
そこで、イヤな人は自分を育てる「いい練習相手」と考えてみてはどうでしょうか。
そう考えれば、イヤな人に対してただ“イライラ”“くよくよ”するよりも前向きになれます。
心の姿勢が変わると、その相手と、その相手とのつきあいに対する感じ方も変わります。「いい練習相手」と考えたら、ちょっとぐらいイヤな気もちになることがあっても、ある程度は我慢できるし、少しは落ちついて対応できるのではないでしょうか。
また、幸せになる考え方を試すいいチャンスを相手が与えてくれているとも考えられます。たとえば、イヤな人に対しては、「こんな人もいる。こんな人のためにイライラするのは損だ」や「いっしょにいない時にはイヤな人のことを考えるのはよそう」など。
イヤな人に出会ってしまったのは不運かもしれません。でも、それをいい経験として何かを学び、後の人生で役立てることができれば、それはそれで良かったことになるのではないでしょうか。