「嫌われている?/わからない」
人の思惑が気になっても、苦にしない
なんとなく相手の態度が冷たい、避けられている、何かに誘ってくれない、何か(あいさつなど)をしてくれないなどのことが気になってしまい、相手に「嫌われているのではないか?」と考えてしまい、つらい思いをしてしまうことがあるかもしれません。
嫌われているかどうかを直接本人に確かめるわけにもいきませんから、何もできないことが多いのではないでしょうか。そのことをただ考えてイヤな思いをしていてもしかたがありません。
基本的な考え方としては、「関係を良くしよう」と努力するか、「このままでもいい」と気にしないようにするかではないでしょうか。
その相手との「関係を良くしよう」と考えるのなら、「まず自分から」と、相手に働きかける努力をするのがいいでしょう。
ここでは、気にしないようにするための考え方をいくつか紹介します。
一つめの考え方は、「(人の心は)わからない」です。
人の心(人が考えること)はわからないのです。推測はできても、それは不確かなものです。不確かなもののために、自分がイヤな思いをするのはバカらしいのではないでしょうか。
「本当? 絶対?」と考えてみれば、「わからない」「絶対とは言えない」と気づくことができるでしょう。
「わからない」のだったら、「わからない(不確かな)ことでイヤな思いをするのはやめよう」と考えることができるのではないでしょうか。
二つめの考え方は、「(世の中には)いろんな人がいる」です。
世の中にはいろんな人がいます。無口で会話が苦手な人もいます。あいさつがうまくできない人も、しようとしない人もいます。人見知りの人もいます。相手と親しくならないとうまくつきあえない人もいます。
人の好き嫌いが激しい人もいます。相手によって態度が変わる人もいます。人に対する偏見がある人も、思いこみが激しい人も、気分屋の人もいます。
人づきあいが苦手だったり、ひとりが好きなどの理由で、人とのつきあいを避ける人もいます。
また、みんながやさしく、思いやりがあるとは限らないのです。人にやさしさを期待しずきると、そうでない人と接した際に冷たさを感じやすいでしょう。
相手の態度が冷たいなどと感じても、「いろんな人がいる」と考えられれば、そんなに気にしなくてすむのではないでしょうか。
三つめの考え方は、「どう思われもいい」です。
相手がどう思うかは「相手の問題」です。
自分が特に悪いことをしていないのなら、「どう思われてもいい」と割り切
った考え方をしてもいいのではないでしょうか。
人の思惑がつい気になってしまうことはあると思います。多少気になっても、苦にしないような考え方を心がけ、幸せに暮らすことができたら、と思います。