「動いて解決を目指すための幸せになる考え方」
抱えている問題を減らし、悩む時間を減らすために
悩みや問題を抱えた時に、ある程度考えて何か方法が思いついているのなら、それ以上考えるよりも、動いて解決を目指したほうが早い場合があります。
考えても他に有力な方法が見つかりそうもない時、やってみなければ結果はわからないこと、やるなら早くやったほうがいいこと、など。
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│ 方針(戦略)としての考え方
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動いて解決を目指す方針はいろいろあります。
「ダメ元(ダメで元々)」
うまくいくかどうかをいつまでも心配していてもしかたがありません。やればうまくいくかもしれないのです。
心配し続けるよりも、やって一度失敗したほうがラクかもしれません。「失敗覚悟」でやってみてもいいのではないでしょうか。
「あの手この手」
いろんな方法でやってみればいいのです。そのうちのどれかが当たればいいのです。
「試行錯誤する」というのは、多くの研究者も使う、立派な方法です。
「トライ(アル)&エラー」
やってみなければわからないことがあります。やってみてはじめてわかる課題があります。それを一つ一つ克服していくことで成功に近づけるのです。
ヘタに考えているよりも、トライ&エラーをどんどん繰り返したほうが早い場合があります。
「押しの一手」
何回も押せばいいのです。それで、少しずつ動かせばいいのです。一挙に動かそうなどと無理はしなくていいのです。
たとえば、人の心もそうです。仕事などでは、ねばり強く交渉を重ねることも多いはずです。
「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる」
一発も撃たなければ絶対に当たらないのです。撃てばそれだけ当たる可能性は高くなります。
狙わずに撃つのではなく、ある程度(考えて)目星をつけたら、撃ってみる。外れた方向を見て軌道修正していけばいい場合もあるのではないでしょうか。
「歩きながら考える」
何かを始め、やりながら考えていくほうがいい場合もあります。
このような考え方ができれば、動けることも増えるのではないでしょうか。
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│ 方法(戦術)の素早い考え方
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動いて解決を目指すのなら、素早く方法を考えて行動に移すことが肝心です。
また、行動した結果が悪くても、早めに次の行動につなげることが大事です。悪い結果に一々がっかりしたり落ち込んだりしていては、問題の解決が遅くなるだけです。
そんな時に役立つ考え方(の流れ)が「現実は現実。どうしたい? ○○たらいいな。ではどうしたら?」です。
「現実は現実」と考えることで少しでも心を落ちつけ、自分がどうしたいかをはっきりさせ、そのためにはどうしたらいいかを考えるという一連の流れを心がけます。
この考え方は、ふだん悪い出来事があった時などにも使うことができます。
そういう時に、「あの人のせいだ」と人に腹を立てたり、「□□(社会/教育/運など)が悪い」と現実を嘆いたり、「自分(の性格や能力)が××だから」と自分を責めたりしているだけでは、イヤな気もちが大きくなるだけで、何も改善しません。
そんな時に、不満や怒りなどのイヤな気もちになるだけで終わらさずに、「現実は現実。どうしたい? ○○たらいいな。ではどうしたら?」という流れで考えてみるといいのです。
具体的な言葉は、その時に合った自分なりの表現でかまいません。
たとえば、友達とケンカをしてしまった時には、「こういうこともある」→「どうしたい?」→「仲直りできたらいいな。ではどうしたら?」→「自分から仲直りを提案しよう」。
たとえば、「××な人にイライラする」→「こんな人もいる」→「こんな人のためにイライラするのは損だ」→「こんな人のことを考えるのはやめよう」。
たとえば、「仕事でミスをしてしまった」→「しかたがない」→「どうしたい?」→「ミスを減らせたらいいな。ではどうしたら?」→「ミスの対策を考えよう」。
たとえば、「(誰かが)○○してくれない」とイライラした時には、「してくれないの当たり前」→「どうしたい?」→「○○してくれたらいいな。ではどうしたら?」→「お願いしてみよう」。
「こういうこともある」「こんな人もいる」「(起こってしまったことは)しかたがない」「当たり前」などは、すべて「現実は現実」ということです。そう考えることで、少しでも心が落ちつけば、冷静な考えがしやすくなります。
この考え方(の流れ)のポイントは、現実的な望みを「○○たらいいな」と考えるようにすることです。
「人を変えたい」「社会を変えたい」「自分の性格を変えたい」などの(すぐには)できないことを望んでもしかたがありません。
今の自分にできそうな望みを見つけられるようになることが肝心です。
悪い出来事の犯人探し・原因探しをしてイヤな気分で過ごすよりも、自分がどうしたいかをはっきりさせ、その方向へ進むための方法を考えるように心がけることで、素早く対処できるようになれたらいいでしょう。
動いて解決を目指す際に、悪い(中間)結果が出ても、それを現実として受けとめた上で、自分の望みを叶える方法を考える習慣がもてればいいのではないでしょうか。
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│ 動いて解決を目指すポイント
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動いて解決を目指すためには、まず、「(これ以上考えるよりも)動いてみよう」と決意することです。
そして、「とにかく、今できることをやろう」と考え、実際にやってみれば、すぐにできることもあります。ただ考えているよりも少しでも前進したほうがいい場合も多いでしょう。
「一度やってみてから、また考えよう」でもいいのではないでしょうか。
やれることがある時には、「まず動く」ことをしてみればいいのです。
動きだしてみれば、案外勢いでそのままできてしまうこともあります。
うまくいかなくても、そこからまた動き直せばいいのです。
動き続ければ、いずれゴールにたどりつけるのではないでしょうか。
いくら考えてもわからないことがあります。わからないから不安になるし、考えすぎて苦しくなってしまいます。
とにかく何かをやってみれば、わからない不安は減るし、考えるいい材料やヒントが見つかることも多いでしょう。
不安にならないため、考えすぎないため、悩み苦しまないためにも、動いたほうがいい場合がけっこうあると思います。
動いて解決を目指せることが多くなれば、問題を片づけることが早くなるのではないでしょうか。それが抱えている問題を少なくし、悩む時間を減らし、幸せに過ごす時間を増やすことにもつながるのだと思います。
今できることがあるのなら、「まず動く」ことを考えてみてはどうでしょうか。