人に対する考え方を変える

 世の中には、無神経な人も意地悪な人もたくさんいます。やさしさや思いやりに欠ける人もいます。
 そういう人と出会ってしまった時に、そういう人をいなくすることも、そういう人を変えることも、まずできないでしょう。


│ イヤな人に対する基本的な幸せになる考え方


 イヤな人に対する第一の考え方は、「こんな人もいる」です。

 イヤな人が存在する現実は受け入れ、相手が変わることを期待するのはやめて、まずは「こんな人もいる」と考えることができればいいのです。。
 イヤな相手のことを「イヤだ」「信じられない」「許せない」などと思っているのと、「こんな人もいる」と考えるのでは、自分の心の中がけっこう違うでしょう。

 さらに、「こんな人のためにイヤな気分になるのは損だ」「いっしょにいない時には、イヤな人のことは考えるのはよそう」のように考えられるようになるだけでも、人間関係で悩み苦しむことをかなり減らすことができるでしょう。


│ 相手を良く考える/悪く考えない


 自分が相手のことを悪く思っているのと良く思っているのでは、相手から受ける感じ方や、相手のしたことに対する受けとめ方や、相手への応対などの考え方が変わります。
 相手を良く思っているほうが、自分にとっても二人の関係にとっても、いい感じ方やいい受けとめ方やいい考え方をしやすいでしょう。

 そこで、「相手を良く考えてみよう」と心がけるといいでしょう。

 また、相手を悪く考えないように心がけることも大事です。
 人の好き嫌いはあるものですが、「相手を嫌い」と思わないようにしたほうが、自分のためにいいでしょう。

 その人の一面や一つの言動だけで、悪い人だと決めつけないほうがいいでしょう。相手の思惑などの余計なことを考えないようにすることも重要です。
 また、人の悪口を言ったり、人をバカにしたりするのもやめたほうがいいと思います。

 「人を悪く決めつけるのはやめよう」「人の余計なことを考えるのはよそう」「人の悪口は言わないほうがいい」「人をバカにするような考えはやめよう」などと心がけることができるといいでしょう。

 相手をどう思っているかは、自分の表情や言葉や態度などに現れ、何かしら相手に伝わるのではないでしょうか。
 相手のことを悪く思っていれば、相手が自分から受ける感じが悪くなり、相手の自分に対する態度も悪いほうに変わりやすいのではないでしょうか。


│ 自分に返ってくる


 自分にとっての相手との関係は、自分が相手をどう思っているかよるところが大きいのです。
 もちろん、相手が自分のことをどう思っているかも大きいのですが、自分が変えられるのは自分の相手に対する考えです。

 逆に、関係が良くなれば相手をよく思えてくるというのは、経験したことがあるのではないでしょうか。
 人間関係が変わると相手を見る目が変わり、相手から受けるイメージや感じが変わります。相手と親しくなり好感をもてば、それだけいい人間関係になります。

 人間関係が変わるのは相手が変わるからではなく、自分の心の中の相手に対する気もちや考えが変わるからではないでしょうか。
 自分にとっての(特定の人との)人間関係は、相手に対する自分の心模様なのかもしれません。

 また、人に対する考え方は自分に対しても同様な影響を与えます。
 人を嫌いやすい人は、心の中で自分を嫌いやすく、自分を愛せない。
 人に不満を持ちやすい人は、心の中で自分に不満を持ちやすく、満たされない。
 人を憎みやすい人は、心の中で自分を憎みやすく、自分を苦しめる。
 人をバカにしやすい人は、心の中で自分をバカにしやすく、自信をなくす。
 反対に、人を尊重できる人は、自分を尊重でき、自分を大切ににできる。

 人に対して自分がどう思うかは、結局、自分に返ってくるのだと思います。
 自分のために、「人のことを悪く考えないほうがいい」と考えたほうがいいのではないでしょうか。

 「人に対する考え方が変われば、その人から受ける感じ方が変わる」ということを実感し、そう思えるようになれるといいでしょう。
 自分の人に対する考え方を変えることで、少しでも人間関係で悩み苦しまないようになれたらいいのではないでしょうか。


   

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