「大切にしたいことを言葉にする」

 「○○しよう」のようなことを(心の中で)言葉にして言うことがありますか?
 心がけたいことや目標など、自分が大切にしたいことを明確な言葉にすることで、その実践の力になることがあります。少なくとも、何も意識しないよりは、何かしら効果があるのではないでしょうか。


│ 心がけ・心構えを言葉にする


 何かをする際に、その時に望ましい心がけや心構えを言葉にするといいでしょう。

 たとえば、自分の趣味や遊びや、人づきあいの際に、「楽しもう」と(心の中で)言えば、より楽しめるのではないでしょうか。
 たとえば、食事の際に、「味わおう」と思えば、何も思わない時よりも、少しは豊かに味を感じられるでしょう。少なくとも、余計なことを考えながら食べているよりは味わえるはずです。

 たとえば、仕事や勉強などを始める時には、「頑張ろう」「集中しよう」「楽しもう」など。何かの発表や試験などの時には、「ベストを尽くそう」「落ちついてやろう」など。
 こんなふうに心の中で言えば、少しは効果があることもあるのではないでしょうか。

 他にも、「元気を出そう」「やる気を出そう」「勇気を出してやってみよう」などと考えることが力になることもあるのではないでしょうか。

 また、心が落ちつかない時、不安な気もちになった時、つらい時など、心が弱くなりそうな時に、自分の心を支えるために役立つ言葉もあります。
 そんな時に、「自分の心を支えよう」を考えられるといいのではないでしょうか。


│ 問題対応の方針を言葉にする


 何か問題を抱えて悩ましくなった時には、まず対応の方針を考え、それを言葉にすることで、心を少しは落ちつけることができます。
 一度方針を決めれば、その後に悩ましくなった時にはすぐに方針を言葉にすることができます。

 たとえば、一般的には「この事は考えないようにしよう」と考えるか、「動いて解決を目指そう」と考えるか、「じっくりと考えて解決を目指そう」と考えるか。

 たとえば、うまくいかない人づきあいに悩んだ時には、「このままでもいい(考えないようにしよう)」と考えるか、「それなりにつきあおう」と考えるか、「関係を良くしよう」と考えるか。

 人間関係のトラブルで悩んだ時にも、まずは方針を考え、それを言葉にすればいいのです。
 たとえば、悪口を言われた時には「まともに相手をするのはよそう」、陰口を言われた時には「陰口は黙殺すればいい」など。

 他にも、自分のイヤな気もちに気づいたら「いいことを始めよう」、幸せを感じたら「これを力に、さらにいいことをしよう」などと考えるのもいいのではないでしょうか。

 ただイヤなことを思い出したり、イヤな人のことを悪く考えたり、余計な心配をしたりし続けるよりも、まず方針を言葉にしてから落ちついて対応できるようになれたらいいのではないでしょうか。


│ 夢や目標を言葉にする


 自分の夢や目標がある人は、「○○を達成しよう」「こうなろう」などと言葉にすることから具体的な努力に結びつけられるようになれたらいいでしょう。
 目標を達成できない人の中には、自分の目標を忘れて他のことを無意識に優先して生活してしまう人が多いような気がします。

 生活目標をもち、それを言葉にすることも、その達成の力になると思います。  たとえば、「気分よく生活しよう」「やりたいことをやろう」「あの人をもっと大切にしよう」「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」など、なんでもいいから、自分なりの生活目標を言葉にしてみてはどうでしょうか。

 また、月末や月初めに「新たな月を新たな気もちで始めよう」などと考えるのもいいのではないでしょうか。

 人生目標をもち、言葉にするのもいいでしょう。
 たとえば、「自分を育てよう」「『人は人』と思えるようになろう」「幸せに生きられるようになろう」など。

 自分が生活・人生の中で大切にしたいことを、少しでも実践できるようになるために、「○○しよう」と考えられるようになれたらいいのではないでしょうか。


   

くよくよしない

イライラしない

幸せになる考え方